こんにちは、satoです。今回で、赤ちゃんがやっと生まれます笑
2.5日ほど分娩室で頑張ることもなかなか珍しいのでは?まさか私たちが体験することになるとは思いませんでしたが、だれでもその可能性はあると思います。赤ちゃんがなかなか出てこなくても何とかなりますから笑
2日目はこちら。
1. 遂に3日目(49時間~)に突入
窓から光が差し込んできました。3日目の朝。分刻みで細切れにしか眠ることが出来ないので、私も妻も体力的にかなり厳しくなってきました。
子宮口は5~6センチから開かず、陣痛も弱くなってきていました。朝、産婦人科医に診察してもらい
「体力がもたなくなる前に、陣痛促進剤使いましょう」
という事に。薬を使って人工的に陣痛を誘発する、、、陣痛前は使いたくないよねーなんて言っておりましたが、この時私は
「生まれてくれるなら、是非使いたい」
と思いました。そのくらい、妻も私も疲弊してましたね。
2. 陣痛促進剤を使いながら、陣痛を待つ
朝ごはん食べて、体力が尽きないように準備。
陣痛促進剤を使い始めたのは確か、11時くらいだったと思います。点滴に少しずつ入れていくように設定して、様子をみます。
陣痛促進剤(じんつうそくしんざい)とは、子宮の収縮(陣痛)を促して分娩を開始させたり、弱い陣痛を促進させたりするために用いる薬剤である。 子宮収縮剤(しきゅうしゅうしゅくざい)とも呼ばれる。
陣痛発来の機序は不明であるが、ホルモンやホルモンに類似した生理活性物質が関与していることは明らかである。また、それらの物質を生体に投与することで人為的に陣痛を発来させることが可能である。人為的に陣痛を発来させ(分娩誘発)たり、陣痛を増強する(分娩促進)ために用いられる薬剤を陣痛促進剤と総称する。
ウィキペディアより
効くかどうか、実際に使ってみないとわからないので、先生の指示のもと、看護師さんが量を微調整しつつ、母体に入れていきます。
3. やっと「良い陣痛」の波が!ここからが本番
陣痛促進剤を入れ始めて1時間経つかどうかという時、だんだん妻の陣痛がしっかりと出てきました。
陣痛1回1回が強くなり、その間隔も短くなっていく。
妻はとても痛そう。
妻「先生~まだいきんじゃダメですか~!!」
聞いているだけで辛いのですが、妻はもっと辛いんだろう。私には腰をさすったり、テニスボールで押したりして、いきまないように気をそらせてあげるくらいしか出来ない。
あ、このストローは絶対用意しておいたほうがいい。
この状態が約3時間ほど続くのであった。
4. ついに生む準備が整う!あとは赤ちゃんを外に出すだけ
この時点で15時くらい。ついに子宮口が全開となり、陣痛も最高潮に。
妻はもう何の余裕もなく、ただただ生むためにいきんで、休憩して、の繰り返しです。
私も、妻を励まして、腰さすって~の繰り返し。これでひたすら赤ちゃんが下りてくるのを待ちました。(詳しい描写は、今思い返しても結構辛いので書きません、、、)
そんなこんなで格闘すること1時間半ほど。赤ちゃんの頭が出てきた模様。
看護師さん「お母さん!赤ちゃんの頭が出てきましたよ~!」
そう言い、妻の手を、出て来たばかりの赤ちゃんの頭に触れさせる。
妻「うわぁ!怖いですぅ~!」
生むことに精一杯だったので、パニックになる妻。やっと出てきたことに嬉しくなる私。
頑張れ!もう少しだ!
5. 遂にその瞬間が。
妻も私も、ドロドロに疲れながら、赤ちゃんを外に出すお手伝い。
そして、ついにその瞬間が。
「ホ、、ホンギャ!ホンギャッ!」
生まれました。
本当に生まれてすぐ赤ちゃんは泣くんですね。
生まれたばかりの赤ちゃんは、顔も赤紫っぽい色で、皺くちゃで。
見た目だけで冷静に考えれば、ちょっと不気味なのかもしれません。
が、ずっと妻のお腹の中で育ってきたのが、この赤ちゃんなんだなってふと思うと、愛しく、可愛く、いつの間にか泣いてしまいました。
嬉し泣きしたのは、私の人生で初めての経験でした。
すぐに妻の隣に赤ちゃんを連れてきてくれ、妻は半ば放心状態でしたが、とても嬉しそうに赤ちゃんを見つめていました。その後、赤ちゃんは保育器に。呼吸器をつけ、検査されていました。
この時、時間は16:30くらい。
これにて、約60時間にも及んだ出産が終わりました。
この後、私は妻の胎盤処理などがあるため、一旦分娩室から退出。妻の母、私の母に、生まれたことを報告し(とても喜んでくれていました)、廊下で待機。
妻「イタイイタイ痛い~!!」
なにやら妻が痛そうに叫んでいます。
そう、出産は無事終わったのですが、ここからがまた大変で、、、、。イタリア旅行でも色々な体験をした私たち。出産でも予想の斜め上の展開が待っていたのです。これについては、また改めて記事にいたします。
ひとまず、出産に60時間かかったお話は終了です。私たちも普通に10時間くらいですぐ生まれると思っていましたから、意外に時間がかかってしまって焦るご夫婦もいらっしゃるかと思います。が、そんな時に、このブログを見つけて、気持ちを落ち着かせてくれたなら。少しでもお役に立てれば嬉しいです。ではまた!!
2020年8月10日:その後を更新しました。