【小説】「ヤギより上、猿より下」文庫が出たので読んでみました。ネタバレなし

小説
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 最近本を読んでいなかったので、何か面白そうで手軽に読める本を調べてみました。すると、世界観が好きな「平山夢明」氏の小説が8月に文庫になっていたので購入。発売日に買ったのですが、最近まで積ん読状態に。やっと読み終えたので、感想文でも。

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1.平山夢明とは、どんな小説を書く?

 私が初めて平山夢明氏の文章に触れたのは、「東京伝説 うごめく街の怖い話」が初めてだったと思います。この作品は、著者である平山夢明氏が取材をして実際にあった話をまとめた「実話集」です。

【商品紹介】

別れた女の実家に供花や卒塔婆を投げ込んでは墓場にする男、腐った赤子を抱いてヒッチハイクする女、ゴキブリを自由に操ることのできる不思議な男……。「超」怖いシリーズの鬼才、平山夢明がじかに拾い集めた、ぬめるような怖さを湛えた本格怪奇譚全42話。幽霊や妖怪など一切出てこない。これは全て現実の名のもとに起きた恐怖、極限のリアルホラーである。

http://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/6210201

これが「創作なんじゃないの?」っていうくらいのヤバい話ばかりで、私はその世界観にドハマリしていました。いかに元ネタがヤバい話だったとしても、それをヤバく表現するのはあくまでも著者の力量。それからは、平山氏の小説も漁るように読んできました。最近だと、「ダイナー」が映画化されているので、平山氏のことを知っている人も多くなったのではないかと思います。

 作家としては、ホラー作家といったところでしょうか。それも、どちらかというと幽霊系より、生きている人間の狂った描写が得意な作家だと思います。

2.ヤギより上、猿より下 感想

 前述していますが、表現が独特でヤバいのが平山氏の特徴。そのため、作品によっては人を選ぶなんてこともあると思います。今回のこの小説はわりと優しめの内容になっていて、初めて平山氏の文章に触れる人にもおすすめです。(併せて、「デブを捨てに」という短編集も入門編として丁度いいと思います。興味があれば是非)。

2-1.第1話 ぱんちゃんとサンダル

 母親の新しい彼氏により虐待に遭う少年が主人公。子供の世界ってとてつもなく小さいから、虐待なんて受けた日には解決策なんて考えもつかないと思います。そんな不条理な世界に放り込まれてしまった少年と妹の戦いと、解決までのお話。このお話、結構好きです。

2-2. 第2話  婆と輪舞曲

 ちょっとした推理もの。全4作品の中では一番「世界観がまとも」だと思います。失業し、近所の婆さんの御用聞きとして、30年前に失踪した婆さんの娘を探すことで日銭を得る主人公。解決のあてのない事件を、それらしく調べることで婆さんを満足させることが主人公の仕事のようになっていたのだが、自身の娘も失踪したり、にわかに周囲が騒がしくなり、、、。短編のわりに登場人物が結構多めなので、少し集中して読まないと展開が早くて混乱するかもです。氏の作品の中ではわりと珍しくてまともな笑 お話です。

2-3. 第3話  陽気な蠅は二度、蛆を踏む

 狂った世界とハードボイルド感ある人物たち。主人公は殺し屋。今回のターゲットは、実は自分にとてもゆかりのある人物で、、、、。シンプルなストーリー展開なので、この物語では、登場人物たちの心情をじっくり読み込むのが楽しいと思います。静かな物語。

2-4. 第4話  ヤギより上、猿より下

 表題作だけあって、 一番狂っている世界。 世界観も登場人物もヤバいです。場末の、本当に場末の売春宿。こんなとこあるわけないのに「なんかありそう」って思ってしまうのが、平山氏の表現力。そんな売春宿に「ヤギの甘汁」「 オランウータンのポポロ 」がメンバーとしてやってきて、、、、。題名はそのまま、セリフとして出てきます。短編というよりは、ちょっと長めの中編程度のボリュームですね。

因みに表紙のヤギさん、saeborgというアーティストが実際にヤギのゴム着ぐるみを着て撮影しているそうです。気になったので少し調べちゃいました。

Saeborg | サエボーグ
Saeborg | サエボーグ

3. 他にも面白い作品ばかりです。

 今回は、「 ヤギより上、猿より下」について感想を書いてみました(因みにブログで小説の書評書くのは初めて)。他にも、平山夢明氏の作品は面白いものばかりなので、機会があったら読んでみてほしいですね。例えば映画にもなった「ダイナー」は長編ですが、私は読みやすいと感じました(キャラクターもみんな魅力的なので、読むのが楽しくて仕方なかったです)。

映画『Diner ダイナー』本予告【HD】2019年7月5日(金)公開

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